「資産運用や投資=怖い・危ない」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、資産運用・投資に対する恐怖心は「投資のことがよくわからない」という漠然とした不安感からきている方もきっと多いのではないでしょうか?
不安でなかなか資産運用を始められないという方はまずは資産運用とは何か、そしてなぜ資産運用をするべきなのかということから知るところから始めてみましょう。
<記事要点>
※声:音読さん
1限目:資産運用とは?わかりやすく解説
そもそも「資産運用」とは何でしょうか?
資産運用とは、今手元にあるお金で株式や債券などさまざまな金融商品を売買しながら収益を出して資産を増やすことです。
投資や預金も資産運用という大きなくくりの中に位置していると考えられますね。
お金を増やす方法には転職して給与アップさせる、節約して貯金を徹底するなどさまざまな方法が考えられますが、その中でも「投資」はある程度のリスクを背負うことで効率的に資産を増やしていくことも期待できる手段と言えるでしょう。
資産運用はなぜすべきなのか
では、なぜ資産運用がおすすめされているのでしょうか?
その代表的な理由は以下の通り。
- 銀行預金ではお金が増えない時代になった
- 年金や退職金は減少傾向の中、老後に備えなければならない
- インフレ(物価上昇)リスクに備える必要がある
昔は定期預金の金利がに6%の時もあり、銀行にお金を預けるだけでもお金が増えていましたが、現代のメガバンク定期預金金利は0.002%と超低金利時代に。
また、退職金が出ない会社が増加傾向、かつ退職金が支給される会社でも平均退職給付額が減少傾向ですし、少子高齢化が進んで将来年金をもらえるかも保証がありません。
さらに日本銀行は年2%のインフレ(物価上昇)を目標に設定しています。
もしこの「2%の物価上昇」が達成された場合、現在100万円で購入できている商品が内容や価値に変化はないのに5年後には約110万円に値上がりしてしまいます。
現在 | 100万円 |
---|---|
5年後 | 約110万円 |
10年後 | 約121万円 |
15年後 | 約134万円 |
身の回りの商品やサービスの値段が上昇していくのに、手元の100万円を何もせずそのままにしておくと5年後10年後、額面上は100万円のままでもその実質的な価値は100万円以下に目減りしてしまうというインフレリスクを伴うことに。
物価の継続的な上昇(インフレ)によって、金融商品の実質的価値が低減するリスクのこと。現金や固定金利の定期預金・債券などがインフレリスクに弱い商品といわれる。
引用:野村証券
このように年々物価が上昇して生活費が膨らんでいくこと、年金や退職金も減少することが予想される中、しっかりとお金を増やしていかなければいざリタイアしたら貯蓄だけではお金が足りない…!なんてことにもなりかねないため、資産運用で手元のお金を増やすことがさまざまな場所でおすすめされているんですね。
資産運用をする際の注意点
とは言っても元本保証の預貯金とは異なり、それ以外の金融商品には多かれ少なかれリスクが伴います。
そのため、特に初心者は以下のようなポイントを意識しながら資産運用できると良いでしょう。
- 資産運用の目標を定めて始める
- 投資の基本知識を勉強してから始める
- 少額から始める
- リスク軽減する投資手法で始める
ちなみに投資におけるリスクについては、東京都立大学大学院の吉羽教授という専門家がインタビュー形式で語っているのでそちらは非常に参考になるかなと。
参考:エモーショナルリンク合同会社「東京都立大学大学院経営学研究科吉羽要直教授「投資のリスクについて」
資産運用前の準備も大切
投資をする前に準備をしてから取り組むかどうかも運用に影響を及ぼします。
まずは資産運用の目標を定めてみましょう。
具体的な目標を決めておくことで、モチベーションはもちろん目標を到達するためにどのくらいの元手、運用期間、運用利回りが必要なのかなど、投資方針を定めやすくなるでしょう。
また、資産運用は利益が出る可能性だけでなく、損失が出る可能性もあるもののため、事前に勉強して知識をつけて取り組みたいですね。
本やブログ、セミナーなど自分に合った勉強方法で資産運用や投資の基本を学んでおきましょう。
自分に合った投資方法で無理なく始めよう
目標を決めて金融知識も身に着けたらいざ実践!
ただしいきなり大きな金額から投資をして失敗したら大変ですよね。
まずは少額から、かつ自分がとれるリスクの範囲内の商品を選んで無理なく運用することを心掛けたいですね。
ちなみに、初心者はリスクを分散しやすい分散投資や長期投資などの投資手法から初めてみることがおすすめ。
画像中グラフ引用元:金融庁
このように投資手法によってもリスクの軽減も期待できるため、運用目標を立てる際や投資ポートフォリオを作る際にどのような戦略で取り組むかも一緒に検討できると良いでしょう。
2限目:運用商品
では、実際に投資方法にはどのような種類があるのか具体的に見ていきましょう。
投資信託 | プロが投資家に代わって運用(少額運用向け) | ▶解説ページへ |
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IFA | 独立系ファイナンシャルプランナー | ▶解説ページへ |
ヘッジファンド | プロが投資家に代わって運用(高額運用向け) | ▶解説ページへ |
不動産投資 | 家賃収入と不動産売買益が期待できる | ▶解説ページへ |
株式投資 | 株式保有中の配当金・株主優待・株式の売買益が期待できる | ▶解説ページへ |
この他にも投資方法にはさまざまな種類がありますが、リスクとリターンは各投資方法や商品・銘柄によっても異なります。
例えば保険も金融商品として人気ですが、リスクが低い分リターンも低くなっています。
また、投資信託は日経平均など特定の指標と同じ値動きになることが多いため、上げ相場のときは順調ですが、下げ相場のときはそれにつられて損失が出やすくなります。
リスクとリターンは比例関係にあり、高リターンを狙おうとするとリスクも高まり、リスクを抑えようとするとリターンは低下する傾向にあります。
繰り返しになりますが「何となく聞いたことがあるから」「高利回りだから」などの漠然とした理由で金融商品を選ぶのは避け、自分に合ったリスク度内の商品で運用すると良いでしょう。
3限目:運用金額別投資方法
運用する金額によってもおすすめの投資方法は変わってきます。
本ブログでは以下のように金額別のおすすめ運用方法についてまとめた記事もあるため、是非参考にしてみてください。
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4限目:お寺のお金事情
「お寺って税金負担も少なくて儲かるんでしょう?」といった声も聞くことがありますが、実情は異なります。
そんなイメージとは違うお寺のお金事情についてまとめた記事もあるので、是非読んでいただけると嬉しいです。
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